テナガエビ科の仲間1 <千葉のダイビングポイントで見られる水中生物>
イソスジエビ
レア度★☆☆☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-スジエビ属
通年見られる普通種で、勝浦エリアに限らず、日本全国および東南アジアやインド洋にまで分布している。・・・が、生活をしている場所は海岸付近であり、ダイビングよりもシュノーケルや磯遊びで見かけることの方が多い。
ダイビングでは、エントリー&エキジット時に足元にいたり、浅場の岩陰に隠れていたりするが・・・、あまりパッとしない配色のためか、存在を知らない人が多い。
スジエビ属の仲間は体に黒いラインが多数あり、この種はその黒いラインが明瞭かつ間隔が狭いことが特徴。
数としてはかなり多いが、やはり地味なせいかあまりカメラを向けられない印象を受ける。
クリアクリーナーシュリンプ
レア度★★☆☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-ソリハシコモンエビ属
体がクリア(透明)で他の生物のクリーニングをするエビ、という、そのまんまのネーミングのエビだが、実はこの「クリアクリーナーシュリンプ」という名前は、正式な標準和名ではなく通称である。
この種にはまだ和名がついていないので、正式な言い方をすると「ソリハシコモンエビ属の一種」ということになるのだが、ダイバーの間ではクリアクリーナーシュリンプという名前が浸透している。
透明な体に赤と白の斑点が多数あり、脚も赤と白の縞模様と、よく見るとなかなかキレイな配色◎
透明なせいと、体長が大きくても4~5センチ程度という小ささのため、単体でいるとなかなか見つけにくい。
ウツボなど他の魚の体をクリーニングすることで有名だが、実際のところじっくり見ているとあまり真面目にクリーニングをしていないような気がする・・・。
ソリハシコモンエビ・ベンテンコモンエビとよく似ていて、額角の色の違いなどで見分けることが可能だが、水中でパッと見た場合はなかなか判断が難しい。勝浦ではほとんどこの種しか見かけず、秋~冬の水温が高い時期に多く見かけるので、季節来遊種であると言って良いだろう。
オシャレカクレエビ
レア度★★★☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-ホンカクレエビ属
勝浦では水温の高い時期に現れる季節来遊種。
透明な体に赤や白のラインが入っているが、「オシャレ」という名前の割にはあまりパッとしない体色をしており、どちらかというと地味な印象を受ける。
岩場の隙間に砂が溜まっているような場所を好み、見つけるとだいたいの場合はこちらを向いていることが多く、お辞儀をするような動きをしていることが多い。
イソギンチャクエビ
レア度★☆☆☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-ホンカクレエビ属
夏から初冬にかけて見られる季節来遊種。
勝浦ではサンゴイソギンチャクで生活している個体が多いが、グビジンイソギンチャクに乗っているものもいたり、もっと南の海へ行くと他のイソギンチャクに住んでいるものもいるので、住む場所に関してはそれほどこだわりがないようだ。
透明な体に白い斑点があり、判別は比較的簡単にできる。カザリイソギンチャクエビと間違える人が多い印象だが、2種を見比べてみると体や脚の模様がけっこう違うので、慣れれば簡単に見分けられるようになるだろう。
1つのイソギンチャクに、だいたいの場合はペアで住んでおり、通常は大きいほうがメスである。
カザリイソギンチャクエビ
レア度★☆☆☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-ホンカクレエビ属
イソギンチャクエビ同様、サンゴイソギンチャクに住んでいることが多く、こちらは他のイソギンチャクではあまり見かけない。
勝浦では水温の高い時期に多く見られる季節来遊種という認識だが、伊豆エリアでは通年見られる場所もある。イソギンチャクエビよりも数は多く、また、見れる時期も長い印象がある。
脚に青く小さい斑点が多数あり、近くで見るとなかなかキレイ◎
すぐにイソギンチャクに隠れてしまうので、写真を撮ろうとするとイソギンチャクが邪魔でなかなか撮れない、ということが多い。。
ウミシダヤドリエビ
レア度★★☆☆☆
分類 十脚目(コエビ下目)-テナガエビ科-ムカシカクレエビ属
名前の通り、ウミシダに住んでいるエビで、体長は大きいもので3~4センチ程度になる。
ウミシダの色がいろいろなタイプがあるせいか、この種の体色バリエーションも豊富であり、茶色や黄色、白っぽいものもいる。
常にウミシダに隠れていることと、ウミシダと同じような色をしているため、初めは見つけるのがなかなか難しいが、生態を知ってしまえば割と簡単に見つけることができる。
カラーバリエーション↓
※レア度は千葉県勝浦市のダイビングポイントでのもので、管理人の主観によります。
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